「月光のスティグマ」中山七里著

公開日: 更新日:

 淳平と隣家の双子姉妹・麻衣と優衣は、幼いころから兄妹のように育ってきた。一卵性双生児の姉妹は、見分けがつかないほどよく似ていた。  中学3年の冬、優衣から告白された淳平は、自分も彼女と同じ気持ちだったことに気付く。受験が迫り、塾からの帰り道に淳平は、廃工場で不良の兄が刺されるのを目撃。逃走した犯人は麻衣に見えた。眠れぬ夜を過ごした翌朝、大地震に見舞われる。両親は家の下敷きになり、淳平が姉妹のひとりを助け出したところで一帯は火に包まれる。助けたのは優衣だと思ったが、確信が持てぬまま、混乱の中、彼女と音信不通になってしまう。15年後、淳平は思わぬところで彼女と再会を果たす。

 怒涛の展開で徹夜必至の恋愛サスペンス。(新潮社 670円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手