「月光のスティグマ」中山七里著

公開日: 更新日:

 淳平と隣家の双子姉妹・麻衣と優衣は、幼いころから兄妹のように育ってきた。一卵性双生児の姉妹は、見分けがつかないほどよく似ていた。  中学3年の冬、優衣から告白された淳平は、自分も彼女と同じ気持ちだったことに気付く。受験が迫り、塾からの帰り道に淳平は、廃工場で不良の兄が刺されるのを目撃。逃走した犯人は麻衣に見えた。眠れぬ夜を過ごした翌朝、大地震に見舞われる。両親は家の下敷きになり、淳平が姉妹のひとりを助け出したところで一帯は火に包まれる。助けたのは優衣だと思ったが、確信が持てぬまま、混乱の中、彼女と音信不通になってしまう。15年後、淳平は思わぬところで彼女と再会を果たす。

 怒涛の展開で徹夜必至の恋愛サスペンス。(新潮社 670円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾