「ラム&コーク」東山彰良著

公開日: 更新日:

 家業の墓石会社で働く礼は、中国進出をもくろむ父親から、腹違いの兄・冴と中国語講座に通うよう命じられる。講師は冴の幼馴染みの翔子だという。名ばかり専務で、中国人従業員のまとめ役をさせられている礼は、断りたいが、殺人ほう助の前科がある礼を雇ってくれるところは他にない。

 同じころ、闇金と地下銀行を営む瀬川の下で働く中国人の林傑と羅偉慈は、客の呉富貴を利用して瀬川のタンス預金を奪う計画を立てる。呉富貴は、瀬川の孫娘・翔子の元恋人だった。翔子を利用するため、彼女の講義に林傑が乗り込む計画を立てるが、思わぬ横やりが入ってしまう。

 直木賞作家の初期クライムノベル。

 (光文社 740円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動