「1分間で経済学」ニーアル・キシテイニー著 望月衛訳

公開日: 更新日:

 経済の専門用語で「埋没費用(サンクコスト)」というのがある。ひとたびかければもう回収できない費用のこと。

 たとえば水泳プールの経営者にとって、お客がほんの数人でも営業を続けるためにかけねばならないプール管理費用がそれ。一般に、埋没費用が大きいと、もとを取り戻そうとする心理が働き、たとえ赤字でもズルズルと経済行為を中止できない傾向がある。しかし、それでも営業を続けたほうがいい場合もあり、その経営判断の材料のひとつとされる用語だ。

 ほかに「GDP」「見えざる手」「マネーサプライ」「内生的成長」など、経済の専門用語200を見開き1ページ+図解で解説。基本単語の簡潔説明もあり、新聞やネットで経済ニュースを読むときの格好のハンドブックである。(ダイヤモンド社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状