「登山者のための法律入門」溝手康史著

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 山岳事故や登山に関するトラブルの増加とともに、法的責任問題が生じるケースが増えている。本書は、登山に関する法的紛争を回避するノウハウや登山の危機管理についての指南書。

 例えば友人同士との登山の場合。初心者の友人が登山道から転落する事故が起きても、パーティーを組んでいたのが熟練者の友人だったとしても法的な責任は生じない。しかし、熟練者が初心者を「俺がついているから大丈夫」と積極的に雪山などに誘った場合などは、熟練者に安全確保義務が生じるケースもあるという。

 山岳事故における責任の所在から、山での植物採取やトレイルランやマウンテンバイクの是非――山のマナーと法律の関係など。登山愛好家必携の書。(山と溪谷社 900円+税)

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