「教養としての10年代アニメ反逆編」町口哲生著

公開日: 更新日:

 現代アニメを読み解く近畿大学人気講義の書籍化第2弾。

 アニメの原作となるマンガやゲーム、ラノベに遡ったり、アニメを原作とする実写映画を論じるなど、アニメを結節点=結び目として、ポップカルチャーの全体像を把握していく。まずは2010~11年にテレビ放映された「STAR DRIVER 輝きのタクト」を取り上げる。アニメ界最強のコンビ、五十嵐卓哉氏と榎戸洋司氏が監督と脚本を担当したこの作品は、ロボットアニメの歴史を刷新したと称賛。その上で哲学や民俗学、精神分析学といった学問を駆使して、演出上の美学などを分析していく。

 その他、BLや疑似家族などをキーワードに「輪るピングドラム」や「ラブライブ!」など全7作品のアニメを論じる。(ポプラ社 900円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ