「シャドウゲーム」大沢在昌著

公開日: 更新日:

 シンガー・ソングライターの優美は、2カ月前に交通事故で死んだ恋人・国夫が高校まで過ごした名古屋を訪ねる。数日前に、優美はお参りに訪ねた国夫の家で母親から見覚えのない一枚の楽譜を渡された。営業マンで音楽とは縁遠い国夫のものとは思われないその楽譜は「シャドウゲーム」というタイトルがついたバラード曲だった。国夫は事故の前日に名古屋を訪れており、そこで手に入れたと思われる。

 新しいアルバムにその曲を収録するため、作曲者を捜すために名古屋を訪ねた優美は、国夫の高校時代の担任も2カ月前に事故死したと知り、不安が募る。そんな優美をずっと尾行している男がいた。殺し屋の伊神だ。

 一枚の楽譜の秘密を巡る長編ハードボイルド。(徳間書店 660円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり