「シャドウゲーム」大沢在昌著

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 シンガー・ソングライターの優美は、2カ月前に交通事故で死んだ恋人・国夫が高校まで過ごした名古屋を訪ねる。数日前に、優美はお参りに訪ねた国夫の家で母親から見覚えのない一枚の楽譜を渡された。営業マンで音楽とは縁遠い国夫のものとは思われないその楽譜は「シャドウゲーム」というタイトルがついたバラード曲だった。国夫は事故の前日に名古屋を訪れており、そこで手に入れたと思われる。

 新しいアルバムにその曲を収録するため、作曲者を捜すために名古屋を訪ねた優美は、国夫の高校時代の担任も2カ月前に事故死したと知り、不安が募る。そんな優美をずっと尾行している男がいた。殺し屋の伊神だ。

 一枚の楽譜の秘密を巡る長編ハードボイルド。(徳間書店 660円+税)


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