「蕎麦、食べていけ!」江上剛著

公開日: 更新日:

 両親が離婚して、さびれた温泉街で蕎麦屋を営む祖父母と暮らすことになった、高校生の竹澤春海。滝を見ていたら赤城勇太に声をかけられた。なぜか勇太は春海のことを知っている。祖父にたずねて、母が若い頃、勇太の父と結婚するはずだったのに、結婚式の当日、逃げ出して春海の父の元に走ったということを知った。それ以来、竹澤家は村八分のようになっている。

 一方、地元の信用金庫に勤める勇太は、町おこしのために伝説を基にした祭りを提案した。その目玉として女子高生に蕎麦打ちをさせることに。ところが、勇太の兄が勤める東京のメガバンクは、温泉街のリゾート化をもくろんでいた。

 元銀行員の視点を生かした町おこしビジネス物語。

(光文社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  3. 3

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 4

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  5. 5

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界

  1. 6

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  2. 7

    狩野舞子は“ジャニーズのガーシー”か? WEST.中間淳太の熱愛発覚で露呈したすさまじい嫌われぶり

  3. 8

    WEST.中間淳太がジャンボリお姉さんとの熱愛謝罪で火に油…ディズニー関連の仕事全滅の恐れも

  4. 9

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  5. 10

    元大関・栃ノ心が故国ジョージアの妻と離婚し日本人と再婚! 1男誕生も明かす