「ラストチャンス再生請負人」江上剛著

公開日: 更新日:

 東大出身の樫村が勤務するWBJ銀行が菱光銀行と合併。表向きは対等合併だが、格上の菱光に吸収されたのと変わらず、同僚たちは追われるように次々と辞めていく。

 同僚の送別会の帰り道、樫村はつじ占いの老婆から「今後、うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみの人生の七味をたっぷりと味わうことになる」と予言される。証券部の事業再生業務担当として成果を上げてきたと自負する樫村にも、系列のカード会社への異動命令が下る。左遷だ。納得できない樫村は、投資会社の山本に引き抜かれ、彼が出資する飲食フランチャイズ会社DFSのCFO(財務責任者)に転職するが……。

 問題山積の飲食店チェーン再生に挑む元銀行マンを描くビジネス小説。 (講談社 820円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"