「ラストチャンス再生請負人」江上剛著

公開日: 更新日:

 東大出身の樫村が勤務するWBJ銀行が菱光銀行と合併。表向きは対等合併だが、格上の菱光に吸収されたのと変わらず、同僚たちは追われるように次々と辞めていく。

 同僚の送別会の帰り道、樫村はつじ占いの老婆から「今後、うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみの人生の七味をたっぷりと味わうことになる」と予言される。証券部の事業再生業務担当として成果を上げてきたと自負する樫村にも、系列のカード会社への異動命令が下る。左遷だ。納得できない樫村は、投資会社の山本に引き抜かれ、彼が出資する飲食フランチャイズ会社DFSのCFO(財務責任者)に転職するが……。

 問題山積の飲食店チェーン再生に挑む元銀行マンを描くビジネス小説。 (講談社 820円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?