「未来の呪縛」河合雅司著

公開日: 更新日:

 日本の年間出生数は、2年連続で100万人を割り、わずか70年で3分の1まで減少。このまま推移すれば、2115年には32万人弱まで減るという。子供を産める年齢の女性が、急減しているので、少子化に歯止めをかけるのは困難なのだ。 どうして日本の少子化はここまで深刻になってしまったのか。実は、その陰にはGHQの関与があるという。日本が侵略戦争を仕掛けた要因のひとつが爆発的な人口増加だった。戦後5年間で1000万人も増加したことに脅威を感じたGHQは、再び日本が同じ行動に出ることを恐れ、出産に関する日本人の考え方を巧妙に変え、人工妊娠中絶の合法化を促したのだ。

 日本が少子化に陥った背景を解説し、脱却するための処方箋を提言する。

 (中央公論新社 780円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし