「『本の読み方』で学力は決まる」川島隆太監修 松﨑泰、榊浩平著

公開日: 更新日:

 脳科学者である監修者・著者らによると、4万人の子供の平日1日当たりの読書時間(雑誌・漫画などをのぞく)と、4教科の平均偏差値を分析した結果、読書をまったくしない子供たちの成績が最も低く、読書時間が長くなるほど成績が高くなっていることが分かったという。読書習慣のない小中学生の多くは、学習時間や睡眠時間にかかわらず、試験の成績が平均点以下だそうだ。

 読書には最大で2時間の学習効果があり、勉強に加えて1日たった30分の読書を取り入れるだけで偏差値が約3もアップする可能性があるという。こうした子供の脳と読書の関係と、子供たちに読書習慣を身につかせるための幼少期の読み聞かせの重要性を説いた親必読の教育指南書。

 (青春出版社 880円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋