「寝ころび読書の旅に出た」椎名誠著

公開日: 更新日:

 読書好きが高じ40年前に「本の雑誌」を創刊、長く編集にも携わってきた氏による本をめぐるエッセー集。

 後に「ひっきりなしに旅するようになった」きっかけとなったのは小学生のときに読んだ「さまよえる湖」(スウェン・ヘディン著)。そこに行きたいという無邪気な夢を三十数年後に実現してから、本で知った先人の壮大な探検や旅の足跡を追っていくというスタイルの旅が多くなったと、その後の本と旅の関係を振り返る。

 その他、世界でもっともつらい仕事ばかりを集めた本や、子供の頃からの疑問に答えてくれた「小さな塵の大きな不思議」(ハナ・ホームズ著)などの目からウロコ本まで。読書と人生のかかわりをつづる。
(筑摩書房 800円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意