「日本卓球は中国に打ち勝つ」宮﨑義仁著

公開日: 更新日:

 若手選手の活躍が目覚ましい卓球の元代表監督で、現在は強化本部長として若手育成に取り組む著者が、その躍進の秘密を明かしたスポーツノンフィクション。

 2001年、男子日本代表監督に就任した氏が真っ先に手掛けたことは小学生のナショナルチームの新設だった。

 そして、卓球漬けの中国流の育成法に対して、全体的な人間力を身に付けさせることを重視。若い選手を育てる最適の方法とは、自発的に勉強をする子を育てることだという。勉強もできない子が卓球だけ強くなるわけがないからだ。

 さまざまな教育プログラムの狙いと効果を語る一方で、各代表選手の技の解説や、代表選考の際の知られざる戦略など。卓球の奥深さを知れば、東京五輪がより待ち遠しくなる。

 (祥伝社 820円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち