「自分で痔を治す方法」平田雅彦著
痔の自覚症状がある日本人は3人に1人なのだそうだ。のべ38万人の痔を診断・治療してきたという肛門科の専門医が書いた本。痔の治療というとすぐに手術で切るというイメージがある。しかし間違いなのだそうだ。意外にも著者が挙げるもっとも大切な治療法は、生活習慣の改善。痔は生活習慣病だという。本書は痔を8つのタイプに分けて、漫画による痔克服ストーリーを示しつつ、自分で痔を治すにはどうしたらいいのか、その基本原則と方法論が書かれている。むろん、それでダメなら治療が必要なため、痔のタイプ別最新治療法も紹介している。日本人は座り過ぎが問題になっていて、依然として痔の患者数は多い。気になる人はこの本を一度手にとってみるといいかもしれない。
ちなみに米国などではある種の痔の治療をしている間はED治療薬が使えないことがあるらしい。痔の一種、切れ痔の治療薬にはバソレーター軟膏と呼ばれる塗り薬があり、その成分に血管を拡張する働きがあるニトログリセリンが含まれているためだ。
(1300円+税)