「謎の毒親」姫野カオルコ著

公開日: 更新日:

 1年前、20余年に及んだ父母の介護から解放された光世は、ある日、所用で大学時代に住んでいた町を再訪。かつて通った本屋に立ち寄ると、店はビルになり本屋は古本屋になっていた。しかし、店主は当時と変わらず、光世のことも覚えていてくれた。光世は店の壁に貼ってあった「城北新報」なる手作りのフリーペーパーが好きだった。そこには随筆のほか、近所の小中学生の悩み相談と回答などが書かれていた。帰宅した光世は、思わずパソコンの電源を入れ、今はない城北新報の「打ち明けてみませんか」欄の担当者宛てに悩み相談の手紙を書き始める。

 光世と店主らとの手紙のやりとりから、少女時代の彼女と親の確執が明らかにされる長編小説。

(新潮社 670円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?