「推薦文、作家による作家の」中村邦生編

公開日: 更新日:

<漱石は懐かしい。その小説はもとより、手紙、随筆、俳句、漢詩、絵、さらにその人柄まで懐かしい。そのくせ一方では、漱石「先生」と呼びたくなる。あの世に漱石先生がいると思うと、なんとなく死ぬことまでうれしくなる。こんな感じをいだかせる人は、ほかにはいない。>

 いかにも、あの世に通じた作家・山田風太郎ならではの文章だ。

 本書は、さまざまな個人文学全集の刊行にあたって各出版社が販売促進のために発行する宣伝用パンフレット「内容見本」に掲載した推薦文を収録した異色のアンソロジー。「荷風全集」に寄せた富岡多恵子、「金子光晴全集」の田村隆一ほか名だたる作家たち84人の108編が収録されている。

(風濤社 2300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハム新庄監督「来季続投の6年目突入」に現実味…V逸決定的になる中で注目されるその去就

  2. 2

    永瀬廉のファンミに不満の声…King & Prince分裂後の"集金アイドル"活動とちらつく結婚

  3. 3

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  4. 4

    ソフトバンク山川穂高が“戦力外”へ崖っぷち…3カ月ぶり復帰即スタメンは「最後通告」

  5. 5

    「恫喝暴行&中絶強要」報道のソフトバンク村上泰斗(19) 素質だけなら山本由伸クラスだったのに…

  1. 6

    女優・朝岡実嶺さん15年ぶりに舞台出演「亡き夫はどこかで見守っていると思います」

  2. 7

    「卵」を食べる頻度が高いほど認知症の発症リスクが低くなる

  3. 8

    円急騰でFX大損「逆張り」投資家が死屍累々…今や市場は月間1000兆円規模で世界最大級

  4. 9

    福山雅治「不適切会合」問題ほぼノーダメージでTVジャックのウラ…中居正広氏らとは「次元が違う下ネタ」とは

  5. 10

    板野友美“匂わせ”NY一人旅?反射したガラスに男の姿が…