「私のイサベル」エリーサベト・ノウレベック著 奥村章子訳

公開日: 更新日:

 心理カウンセラーのステラは、夫と13歳になる息子ミロと幸せな日々を送っていた。しかし、ある日、クリニックに現れたクライアントの大学生イサベルによって平穏だった日常が一変する。ステラは、父親を失い不眠症を訴えるイサベルと会った瞬間に、彼女が20年前に行方不明になった愛娘のアリスだと確信したからだ。

 動揺を隠してカウンセリングをするステラには、彼女が偶然、目の前に現れたとは思えない。

 20年前、娘を失った悲しみを何とか乗り越えたステラは再び、当時のようなパニック障害に襲われる。

 一方、父の死で真実を知ったイサベルは、心の中に湧き上がる悪意を鎮めることができない。

 スウェーデン発の長編心理サスペンス。

(早川書房 2100円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  3. 3

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  4. 4

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

  5. 5

    【独自】江角マキコが名門校との"ドロ沼訴訟"に勝訴していた!「『江角は悪』の印象操作を感じた」と本人激白

  1. 6

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  2. 7

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 8

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール