「私のイサベル」エリーサベト・ノウレベック著 奥村章子訳

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 心理カウンセラーのステラは、夫と13歳になる息子ミロと幸せな日々を送っていた。しかし、ある日、クリニックに現れたクライアントの大学生イサベルによって平穏だった日常が一変する。ステラは、父親を失い不眠症を訴えるイサベルと会った瞬間に、彼女が20年前に行方不明になった愛娘のアリスだと確信したからだ。

 動揺を隠してカウンセリングをするステラには、彼女が偶然、目の前に現れたとは思えない。

 20年前、娘を失った悲しみを何とか乗り越えたステラは再び、当時のようなパニック障害に襲われる。

 一方、父の死で真実を知ったイサベルは、心の中に湧き上がる悪意を鎮めることができない。

 スウェーデン発の長編心理サスペンス。

(早川書房 2100円+税)

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