「あの天才がなぜ転落」玉手義朗著

公開日: 更新日:

 クロアチア生まれのニコラ・テスラは、幼い頃から数式や物の仕組みを考えると、3次元のイメージが頭に浮かび上がる特殊な能力があった。グラーツ工科大学に入学すると、当時、誰も手を出さなかった交流モーターの開発に取り組み、発明王エジソンですら諦めていた交流モーター実現のアイデアを思いつく。

 エジソンに提案するも無視されたテスラは会社を設立。1893年に開催されたシカゴ国際博覧会ではエジソンに打ち勝ち、交流システムが採用。電流システムの覇権を手にする。

 そんな中、イタリアの通信技師が世界初の無線通信に成功。同じく開発を手掛けていたテスラの自尊心は傷つき、これを機に迷走を始める……。

 麻酔の発見者ホレス・ウェルズら12人の天才たちの生涯を追いながら、その「失敗の本質」を解説する。

(日経BP社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相が招いた「対中損失」に終わり見えず…インバウンド消費1.8兆円減だけでは済まされない

  2. 2

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  5. 5

    「NHKから国民を守る党」崩壊秒読み…立花孝志党首は服役の公算大、斉藤副党首の唐突離党がダメ押し

  1. 6

    国民民主党でくすぶる「パワハラ問題」めぐり玉木雄一郎代表がブチ切れ! 定例会見での一部始終

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  3. 8

    男子バレー小川智大と熱愛報道のCocomi ハイキューファンから《オタクの最高峰》と羨望の眼差し

  4. 9

    長女Cocomiに熱愛発覚…父キムタクがさらに抱える2つの「ちょ、待てよ」リスク

  5. 10

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ