南極大陸の氷の下にはナチスの基地が眠っている!?

公開日: 更新日:

 南極大陸には住人がいない。これは世界中の人々が常識として信じていることだが、実は厚い氷の下には、かつてナチスが秘密基地を建設していた……。
 世界にはこのような信じがたい噂があまたある。デヴィッド・サウスウェルほか著「世界の陰謀・謀略論百科」(内田智穂子訳 原書房 4500円+税)では、90件の不可解な事件や隠蔽された出来事について、その証拠や黒幕を検証している。
 南極大陸は多くの強国が署名した条約に基づいて管理され、膨大な天然資源の発掘や探索が禁止されている。どの政府も環境保護より経済発展を優先させているにもかかわらず、南極にだけは手を付けず、忠実に条約を守っている。これはいささか奇妙な話だ。
 1938年、ナチスは大規模な南極探査を行い、第2次世界大戦中ずっと滞在していたことが知られている。1946年にはアルゼンチン沖から南極に向かうドイツのUボートが多数目撃されていたという。そして1947年、アメリカ海軍が内容非公開の任務で1万人以上の部隊を率いて南極に向かい、その大勢が死亡するという出来事が起きている。ところが、この不可解な探検は機密扱いとされており、70年が経ちネットが普及した現在でも詳細な情報を入手することはできない。
 これらの理由から、南極にはナチスが残した秘密基地が隠されており、アメリカ海軍の大量死亡事案も含めて各国政府が一般市民に隠しておきたい真実が眠っているといわれているのだ。
 真珠湾攻撃やチャレンジャー号爆発事故、ジョン・レノンやマーティン・ルーサー・キングの死に至るまで、あらゆる陰謀論に迫る本書。あなたの信じていた世界が百八十度変わるかもしれない。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?