片づかない部屋を残して死ぬのは嫌だと思ったら…

公開日: 更新日:

 思い出の品や人様からの頂き物、そしてなぜ買ったのか分からないモノなど、家の中にはいつの間にかモノがたまっていく。しかし、万が一あなたが明日命を落とすような事態が起きたら、そのあふれ返ったモノたちは誰かに迷惑をかけることにならないだろうか。

 ごんおばちゃま著「あした死んでもいい片づけ」(興陽館 1000円+税)では、掃除が苦手な人でも負担にならない片づけ実践方法を紹介している。

 まず大切なのは、片づけの時間は1日30分と決めること。1時間を超えると集中できなくなって苦痛になる。30分も時間が取れない人は、朝10分、夜20分など小刻みでもOKだ。

 ただし、片づけは毎日行うこと。今日はキッチン、明日はリビングと場所を指定して行い、すべての部屋が終わったらまた最初の場所から片づけを再スタートするといった手順だ。

 このとき大切なのが、“モノを抜く”という作業。本書の片づけではモノを捨てることだけにこだわらない。抜くとは、①譲る②売る③支援物資にする④捨てることで、家の中から家の外に出すことを言う。初回には抜けないと思ったモノでも、2順目、3順目と片づけを繰り返すうちに、“毎回ここにあるコレ、まだ新しいけど全然使っていないから抜いて売ろう”と、片づけが進むようになる。

 片づけ実践ノートを作るのも効果的だ。最初に各部屋の写真を撮っておき、片づけが終わるごとにまた撮影しよう。この写真をノートに貼って比べることで、自分の片づけの成果が見える化される。

 余計なモノを買わない方法や、親の家を片づける注意点なども紹介。片づかない部屋を残して死ぬのは嫌だと思った人は、今日からでも始めよう。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ