「アリバイ崩し承ります」大山誠一郎著

公開日: 更新日:

 新しい職場に着任後、初めての休み、「ぼく」は新しく住むことになった街を散策。アーケード式の「鯉川商店街」を歩いていると年季の入った時計屋が目につく。腕時計の電池交換のために入店すると、壁に「アリバイ崩し承ります」と怪しげな張り紙があった。

 店主の時乃に尋ねると、先代の祖父が始めたという。アリバイがあると主張する人は、何時何分にそこにいたと言うが、つまり時計が主張の根拠になっているのだから、時計屋こそがアリバイの問題をもっともよく扱えるということらしい。新米刑事のぼくは、その祖父からアリバイ崩しの仕方を伝授されたという時乃に、捜査中の難事件についてつい相談を持ち掛ける。

 時乃が7つの事件のアリバイ崩し・アリバイ探しに挑む連作ミステリー。

(実業之日本社 680円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"