「フィンセント・ファン・ゴッホの思い出」ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲル著 林卓行監訳 吉川真理子訳

公開日: 更新日:

 クリスマスの前日、ゴッホの弟テオは婚約者のヨーとオランダに行く予定だったが、ゴッホと共同生活をしていたゴーギャンから電報を受け取り、アルルへ向かった。

「高熱による発作」に襲われたゴッホが耳の一部を切り取り、娼婦にプレゼントとして渡した。大騒ぎになり、捜査に入った警察が、意識不明でベッドに倒れているゴッホを発見したのだ。そのときは回復したゴッホは、後にピストル自殺した。

 ゴッホの最大の理解者だったテオも、半年後に世を去る。その妻ヨーは残されたゴッホの膨大な手紙を整理し、遺族の話を聞いて、35年かけて伝記をまとめ、ゴッホの回顧展を開く。

 ゴッホの名を世に広めた義妹の日記。解説付きでゴッホの作品も掲載。

(東京書籍 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢