「フィンセント・ファン・ゴッホの思い出」ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲル著 林卓行監訳 吉川真理子訳
クリスマスの前日、ゴッホの弟テオは婚約者のヨーとオランダに行く予定だったが、ゴッホと共同生活をしていたゴーギャンから電報を受け取り、アルルへ向かった。
「高熱による発作」に襲われたゴッホが耳の一部を切り取り、娼婦にプレゼントとして渡した。大騒ぎになり、捜査に入った警察が、意識不明でベッドに倒れているゴッホを発見したのだ。そのときは回復したゴッホは、後にピストル自殺した。
ゴッホの最大の理解者だったテオも、半年後に世を去る。その妻ヨーは残されたゴッホの膨大な手紙を整理し、遺族の話を聞いて、35年かけて伝記をまとめ、ゴッホの回顧展を開く。
ゴッホの名を世に広めた義妹の日記。解説付きでゴッホの作品も掲載。
(東京書籍 1300円+税)