「駅名学入門」今尾恵介著

公開日: 更新日:

 現在、全国に約1万ある駅名は、地名を採用したものから、神社仏閣や工場などの施設を採用したものなど、時代により変遷してきた。地名由来でも、駅名を解釈するには設置当時の「地名状況」まで調べなければならないという。

 また西武新宿線の花小金井駅のように駅名に合わせて、その後に町名がついたところもある。さまざまな背景や思惑が交錯し、命名されたそんな各駅の由来を読み解く鉄道エッセー。

 まずは、かつて宿場のことを呼んでいた駅という単語が、停車場に代わって用いられた経緯をたどる。その上で、近くの宿場名を用いた「品川駅」やビールのブランド名をつけた「恵比寿駅」など山手線をはじめ、新幹線から在来線まで、さまざまな駅名を徹底的に分析する。

(中央公論新社 920円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性