「白日」月村了衛著

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 千日出版教育事業局の梶原局長の息子、幹夫が、自宅近くのビルから転落して死んだ。自殺や他殺の疑いもある。折しも教育事業局では、梶原が統括して、大規模なプロジェクトが進められていた。進学塾業界第3位の天能ゼミナールと合併して、通信制高校「黄道学園」を開校する予定なのだ。

 小此木部長にプロジェクトは一時中止と言われて、課長補佐の前島亜寿香は少しでも進めておくことを提案したが、専務が決定したと、小此木に却下された。

 一方、幹夫をよく知っていた課長の秋吉孝輔は、幹夫が転落したというビルに行ってみた。それは解体される予定の古いマンションで、かつて幹夫の幼なじみが住んでいたという。

 社内の派閥抗争を描く企業小説。

(KADOKAWA 1700円+税)

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