「気力がでない」「イライラする」これって男の更年期? 自覚しにくい変化とその見分け方とは
「気力が出ない」「イライラする」「眠れない」──もしかして“男性の更年期”? ホルモンの乱れによる不調は、実は40代からの男性にも静かに訪れます。しかも、じわじわ進行するため、自分では気づきにくいのが厄介です。最近では、「もしかして自分も更年期では?」と医療機関を訪れる40〜60代男性が増えています。バリバリ働いてきたビジネスマンや経営者が、突然やる気を失い、精密検査の結果ホルモンの低下が原因だった、という例もあります。今回は、男性の更年期について解説します。
■男性更年期の原因とは?
男性更年期は、主にテストステロン(男性ホルモン)の減少によって引き起こされます。このホルモンは筋肉や骨の維持、性機能、精神的な安定に深く関与しており、加齢とともに分泌量が徐々に低下していきます。また、ストレスや生活習慣の乱れも症状を悪化させる要因となります。過度な仕事の負担、不規則な食事、睡眠不足、運動不足──現代の働き盛り世代が抱えがちな生活リズムが、ホルモンバランスを崩しやすくしているのです。
男性更年期の症状は大きく3つに分けられます。