「悪魔を殺した男」神永学著

公開日: 更新日:

 警察官でありながら4人も殺害した阿久津誠は、精神医療研究センターの閉鎖病棟に入れられていた。

 ある日、稲城市の公園で頭部の皮膚をはがされた若い女性の死体が発見された。特殊犯罪捜査室室長の大黒は「悪魔の再来だな――」とつぶやく。死体の手のひらに逆さ五芒星の紋様が刻まれていたのだ。

 かつて阿久津が自分が殺した人物の体に逆さ五芒星を刻んだが、その事実は公表されていなかった。阿久津の犯行の模倣犯なのか。刑事時代の阿久津とコンビを組んでいた天海志津香は、警察関係者の犯行ではないかと考えた。

 物に残留する記憶を感知できる特殊な能力を持った殺人犯が活躍するミステリー。

(講談社 1750円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?