鈴木誠也が失速、打点王陥落も“巻き返し策”あり カブス1、2番はシーズン後半に調子上げるタイプ
カブス・鈴木誠也(30)が失速し始めた。
持ち前の勝負強さを発揮して昨季、本塁打、打点の2冠を獲得したドジャースの大谷ら、同じナ・リーグの並み居る強打者を抑えて打点トップに立っていたが、ここにきて後退。日本時間10日現在、同僚のクルーアームストロングとともに55打点で、2019年のナ・リーグ本塁打王(53本)でメッツの長距離砲アロンソ(61打点)にトップ独走を許している。
ジャイアンツのフローレス(49打点)、ダイヤモンドバックスのスアレス(48打点)らの猛追も受けているが、後半戦以降、巻き返すチャンスは十分にある。球宴後は、より打点を挙げる機会が増えそうだからだ。
主に誠也の前の1、2番を打つイアン・ハップ、カイル・タッカーとも、後半戦に調子を上げるタイプ。ハップは後半戦の出塁率が4年連続で3割以上をマーク。くせ者として知られるタッカーも後半戦の通算出塁率は.360と高い。さらに下位を打つホーナー、ショー(ともに.326)もまずまずの出塁率だけに、鈴木は得点圏に走者のいる場面で打席に立つケースが増える可能性もあるのだ。