「父を撃った12の銃弾」ハンナ・ティンティ著 松本剛史訳

公開日: 更新日:

 12歳の少女、ルーは、父と2人であちこちを転々として生きてきたが、亡き母、リリーの故郷に行くことになった。祖母の家のドアを叩くと、ゴーグルをかけた年配の女が出てきてルーと目が合ったが、ドアをばたんと閉めた。

 次の日、2人は海辺の古い屋敷を買ってそこに住むことになった。ルーが入学した中学の校長はリリーが好きだったと言った。父は漁師をして生計を立てたが、捕った魚介を校長に直接売っていることが知れると、よそ者嫌いの漁師から文句が出た。父の体には銃弾でできた12の傷があったが、最初の傷はニューブレトンの豪華な別荘に盗みに入ったときのものだった。

 ドラマチックなサスペンス小説。

(文藝春秋 2420円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"