「水葬」鏑木蓮著

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 母と父親代わりの伯父に会わせる予定の日に、婚約者の千住光一は来なかった。寿退社を夢みていた初井希美は、光一の風景写真を載せている「週刊スポット」編集部に行ってみたが、デスクの尾坂も連絡が取れないという。宿泊する予定だった取材先の島根県邑南町の宿にもチェックインしていない。

 盛岡在住の光一の妹、菊池美彩(みさ)が上京して、2人で光一の部屋に入った。パソコンの転送ファイルには112枚の写真があった。光一は「限界集落」をテーマに撮っていたのだが、最後の写真だけは、どこか違っていた。島根に向かった希美は、その地が「限界集落」ではなくなりつつあることを知る。

 恋人の失踪の謎を探る社会派サスペンス。

(徳間書店 1700円+税)

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