「地獄への近道」逢坂剛著

公開日: 更新日:

 御茶ノ水署生活安全課保安二係の斉木と梢田は、管内に開店したバーに客として入店。営業許可を出した天敵の一係の落ち度を探すためだ。

 2人はカウンターの一番離れた席に座る化粧が濃い女に目が留まる。女に続いてトイレに立った斉木が戻らず、梢田が確認に行くとトイレはもぬけの殻だった。すると、携帯に電話が入り、斉木はトイレの隠し扉から逃げ出した女を追っているという。

 斉木に指定された場所で待機していると、女と若い男がなにやら交換した。薬物の取引と直感した梢田が飛び出すより先に、別の男が現れるが、男は女に瓶で殴られ倒れてしまう。女と若い男は逃走。翌日、殴られた男が一係の新任刑事の高梨だと分かる。(「影のない女」)

 迷走コンビ活躍の人気警察シリーズ最新刊。

(集英社 638円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    自維連立に透ける実現不能の“空手形”…維新が「絶対条件」と拘る議員定数削減にもウラがある

  3. 3

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  1. 6

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  2. 7

    日本ハム1位・伊藤大海 北海道の漁師町で育った泣き虫小僧

  3. 8

    米倉涼子の薬物逮捕は考えにくいが…業界が一斉に彼女から手を引き始めた

  4. 9

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 10

    影山雅永JFA技術委員長の“児童ポルノ逮捕”で「森保監督がホッとしている情報」の深層