「警視の謀略」デボラ・クロンビー著 西田佳子訳

公開日: 更新日:

 警視のダンカンが勤務するホルボン署管内のセント・パンクラス駅で事件が発生。構内でバンドが演奏中、突然火の手が上がり、聴衆に燃え移ったのだ。居合わせた巡査部長のメロディはけが人の救出に奔走するが、男性1人が焼死。ダンカンは、テロ対策司令部のキャレリーと捜査に着手する。状況から白リン手榴弾が使われた可能性が高い。現場で抗議活動を行っていた環境保護グループが発煙筒を使用する計画だったことが分かり、アジトにいたメンバーを拘束する。リーダーのクインによると、逮捕歴のあるライアンが発煙筒係を買って出たという。しかし、ライアンの記録はデータベースに残っていなかった。

 ダンカンとジェマの警官夫婦を主人公にした警察小説シリーズ最新刊。

(講談社 1000円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々