「赫衣(あかごろも)の闇」三津田信三著

公開日: 更新日:

 昭和20年の夏、探偵の物理波矢多(もとろいはやた)は満州の建国大学時代の同期生、熊井(くまがい)新市から手紙をもらって上京した。宝生寺の闇市の「赤迷路」と呼ばれている狭い路地で、全身が赤っぽい姿の男が若い女性をつけ回すという。

 ある夜、パンパンのアケヨが赤迷路を歩いていると、湿った地面を踏みしめながら、じた、じた、じたっという音がついてくる。恐怖に駆られたアケヨは必死で走って、スミコの店に駆け込む。すると、店にいた女が、赤い服を着た男がアケヨを訪ねてきたと言う。しばらくして、凄惨な殺人事件が起こる。

 戦後の混乱を背景に、闇市に出没する「赫衣」の謎に物理波矢多が挑戦する。

(文藝春秋 1980円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  2. 2

    福山雅治も結婚後は苦戦…亀梨和也も正念場を迎えている

  3. 3

    佐藤二朗の地上波ドラマはしばらく厳しいが…橋本愛の事態はもっと深刻

  4. 4

    安青錦は「カラダ」より「アタマ」に課題…2ケタ勝利で大関復帰を果たせるか

  5. 5

    小栗旬は「思い入れがない」コメント…福田雄一監督また炎上でも仕事が減らない映画業界のウラ事情

  1. 6

    要潤、玉山鉄二、速水もこみち…40代イケオジ俳優3人の「人生いろいろ」

  2. 7

    高市首相に“もう1つの爆弾”「副首都法案」炸裂の可能性 会期延長なら疑惑追及&身内疲弊のWパンチ

  3. 8

    二宮和也をNHKが起用で音楽特番MCは元嵐まみれに…テレビ局では“ポスト嵐”探しが迷走中

  4. 9

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  5. 10

    引退した東山紀之に錦織一清演出で「少年隊」還暦コンサートのすすめ