「蟻の棲み家」望月諒子著

公開日: 更新日:

 東京都中野区で拳銃を使用した連続殺人事件が発生。被害者の2人はともに若い女性で、売春で生計を立て、1人は幼い子供を施設に預けっ放し、もう1人は育児放棄の状態だった。事実を伝えられないマスコミは被害者の虚像を報道する。

 同じ頃、フリーライターの美智子は弁当工場を舞台にした恐喝事件を取材。工場長・植村は、私費で犯人に金を振り込んでいた。そんな中、美智子は植村から新たに届いた脅迫状を見せられる。3人目の犠牲者を出したくなければ2000万円を用意しろと拙い字で書かれた脅迫状には、若い女の写真と髪の毛が添えられていた。植村は本社から無視するように指示されたが、放っておけずに美智子に連絡したようだ。

 格差社会と家庭崩壊が生み出した社会の暗部に切り込む長編ミステリー。

(新潮社 825円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に