「ゲストリスト」ルーシー・フォーリー著 唐木田みゆき訳

公開日: 更新日:

 ウエディングプランナーのイーファは、アイルランド沖の孤島に立つフォーリー館で明日の結婚式の準備に余念がない。ウェブ雑誌の創設者である花嫁のジュールの注文は細部にわたり、失敗は許されない。ジュールと新郎のサバイバル番組の主演スター・ウェン、花嫁介添人のジュールの妹オリヴィアや花婿介添人を務めるパブリックスクール時代の旧友5人も既に島に到着している。

 ジュールは冴えないジョンノが花婿介添人代表なのが不満だ。やがてジュールの親友のチャーリーと妻のハンナも到着。翌日、嵐の中で催された結婚パーティーのさなか、血だらけの死体が見つかる。

 誰が何のために誰を殺したのか、結婚式に集う招待客一人一人の過去と思惑を明かしながら進む密室ミステリー。

(早川書房 2310円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明