「宇宙はなぜ美しいのか」村山斉著

公開日: 更新日:

 宇宙望遠鏡や国際宇宙ステーションから届く映像などで、宇宙の美しさは誰もが知るところ。しかし、著者ら物理学者は、ブラックホールから惑星の運動、宇宙全体の膨張まで空間と時間に関わるすべてを説明してくれるアインシュタインの方程式のような「統一理論」にも美しさを感じるという。

 まずは宇宙の美しい写真を紹介しながら、身近な太陽から銀河の核融合反応や超新星爆発の仕組みなどを解説。一方、自然界の成り立ちを説明する理論が美しいと感じられるために求められるのは「高い対称性」「簡潔さ」「自然な安定感」の3要素だという。その3要素に照らし合わせながら、最新の研究成果を解説する。

 宇宙の謎や不思議、美しさを教えてくれるサイエンステキスト。

(幻冬舎 1320円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言