「宇宙はなぜ美しいのか」村山斉著

公開日: 更新日:

 宇宙望遠鏡や国際宇宙ステーションから届く映像などで、宇宙の美しさは誰もが知るところ。しかし、著者ら物理学者は、ブラックホールから惑星の運動、宇宙全体の膨張まで空間と時間に関わるすべてを説明してくれるアインシュタインの方程式のような「統一理論」にも美しさを感じるという。

 まずは宇宙の美しい写真を紹介しながら、身近な太陽から銀河の核融合反応や超新星爆発の仕組みなどを解説。一方、自然界の成り立ちを説明する理論が美しいと感じられるために求められるのは「高い対称性」「簡潔さ」「自然な安定感」の3要素だという。その3要素に照らし合わせながら、最新の研究成果を解説する。

 宇宙の謎や不思議、美しさを教えてくれるサイエンステキスト。

(幻冬舎 1320円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 3

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 4

    日テレ退職の豊田順子アナが定年&再雇用をスルーした事情…ベテラン局アナ「セカンドキャリア」の明と暗

  5. 5

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    阿部巨人“貧打の元凶”坂本勇人の起用に執着しているウラ事情…11日は見せ場なしの4タコ、打率.153

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    フジ・メディアHD株主総会間近…328億円赤字でも「まだマシ」と思える系列ローカル局の“干上がり”ぶり