「宇宙はどこまで行けるか」小泉宏之著

公開日: 更新日:

 近年、政府機関と大企業が主役だった宇宙開発に、大学や新興企業が参入。超小型化・量産化した宇宙探査機が、持続性を意識した低コストで宇宙へ進出する時代となった。あの「はやぶさ」プロジェクトに携わり、世界初の小型イオンエンジンを実用化した研究者が、最新動向を解説しながら、宇宙開発の未来を展望したサイエンステキスト。

 私たちの暮らしを支える人工衛星やロケットエンジンなどの基礎知識から、著者が手掛けるイオンエンジンの仕組み、さらに惑星探査や有人火星探査、そして木星以遠の外惑星や4光年離れた隣の惑星系まで。太陽・燃料に頼らずに加速するスイングバイなどの理論から、太陽帆船といった近未来の技術まで紹介しながら、その可能性を探る。

 (中央公論新社 1000円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束