「宇宙はどこまで行けるか」小泉宏之著

公開日: 更新日:

 近年、政府機関と大企業が主役だった宇宙開発に、大学や新興企業が参入。超小型化・量産化した宇宙探査機が、持続性を意識した低コストで宇宙へ進出する時代となった。あの「はやぶさ」プロジェクトに携わり、世界初の小型イオンエンジンを実用化した研究者が、最新動向を解説しながら、宇宙開発の未来を展望したサイエンステキスト。

 私たちの暮らしを支える人工衛星やロケットエンジンなどの基礎知識から、著者が手掛けるイオンエンジンの仕組み、さらに惑星探査や有人火星探査、そして木星以遠の外惑星や4光年離れた隣の惑星系まで。太陽・燃料に頼らずに加速するスイングバイなどの理論から、太陽帆船といった近未来の技術まで紹介しながら、その可能性を探る。

 (中央公論新社 1000円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動