「人類は何を失いつつあるのか」山極寿一、関野吉晴著

公開日: 更新日:

 世界的ゴリラ研究者と探検家による対談集。

 山極氏は、人類史のエポックメーキングは「食物の共有」と「共同保育」だと説く。人類のあらゆる生活が「家族」や「集団」と共にあり、そこが人間としての出発点だと。一方の関野氏は、二本足で立ったことに重きをおく。それが家族や集団を守り、あるいは作り上げてきたと。山極氏によると、二足歩行を考えるうえでもっとも重要なのが「食料革命」との関係だという。人類には4回の食料革命があり、その最初が二足歩行が可能にした「自由になった手で食物を持って仲間のもとに運ぶ」という行動だ。

 人類の祖先にどんな体と心の変化がおき、そして社会力をどのように育てたのか。その足跡をたどりながら、現代、そして未来を語り合う文明論。

(朝日新聞出版 814円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    「将軍 SHOGUN」シーズン2も撮影開始 2026年は柄本明、平岳大ら海外進出する日本人俳優に注目

  4. 4

    ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 7

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  3. 8

    《国分太一だけ?》「ウルトラマンDASH」の危険特番が大炎上!日テレスタッフにも問われるコンプライアンス

  4. 9

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  5. 10

    現役女子大生の鈴木京香はキャピキャピ感ゼロだった