「ルポ 池袋 アンダーワールド」中村淳彦、花房観音著

公開日: 更新日:

 池袋はかつて巣鴨プリズンがあった地で、ここで東条英機ら戦犯59人が処刑されている。駅近くの祥雲寺には、江戸時代の死刑執行人、山田浅右衛門の墓もあり、都内有数の心霊スポットといわれる。

 西池袋のタワーマンションに住んでいたのが、婚活殺人事件の木嶋佳苗だ。木嶋は雑多な雰囲気と距離感が気に入っていたという。特に美人でもない女が婚活サイトで知り合った男を殺したこの事件では、判明しているだけでも6人が不審死を遂げている。花房はこの事件を題材に、「黄泉醜女 ヨモツシコメ」という小説を書いた。

 ほかにルポライターの中村淳彦の「史上最高齢のSM女王様」など、2人の作家が池袋の「怪」を探る。

(大洋図書 1650円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束