「真夜中の密室」ジェフリー・ディーヴァー著、池田真紀子訳

公開日: 更新日:

 ニューヨークで奇妙な犯罪が起きていた。厳重に鍵をかけた部屋に何者かが侵入し、下着の置き場所を変えたり、サンドイッチを作ってその食べかけを部屋の住人のベッドサイドテーブルに置いていったりするのだ。

 今回は破り取った新聞に、被害者の口紅で「因果応報」というメッセージを残していた。署名は「解錠師(ロックスミス)」。「暴力的威嚇」も「不法接触」もない事件だが、何かとんでもない事件が起きそうだ。ニューヨーク市警の依頼で、電動車椅子に乗った探偵、リンカーン・ライムが捜査に加わることに。ロックスミスの鮮やかな腕前に、ライムは宿敵「ウォッチメイカー」を思い出した。

 不可解な事件に車椅子の名探偵が挑む。 (文藝春秋 2860円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  3. 3

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  4. 4

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 5

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  1. 6

    山本淳一は「妻をソープ送り」報道…光GENJIの“哀れな末路”

  2. 7

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  3. 8

    巨人・岡本和真が狙う「30億円」の上積み…侍ジャパン辞退者続出の中で鼻息荒く

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    光GENJIは全盛期でも年収3000万円なのに…同時期にジャニー&メリーが3億円超稼げていたワケ