「民族から解き明かす世界史」関眞興著

公開日: 更新日:

 人類は今、この地球上に200ほどの国民国家をつくり、民族の数はさらに多い。現在の状況にいたるまで、人類は移動や同化、混血を繰り返してきた。本書は、そんな民族に焦点を当て、記録が残る5000年の世界史を俯瞰したテキスト。

 新王国時代のエジプトやヒッタイトが強勢を誇った古代オリエント世界では、前1200年ごろに「海の民」といわれる民族が地域を荒らしまわり、アナトリア高原やシリア・パレスチナなどは荒廃、ヒッタイトは滅亡に追い込まれる。海の民とは誰だったのか、そしてなぜ彼らが集団になって各地を荒らしまわったのかを解説。

 以降、古代から近現代まで各民族の歴史から現代の課題を浮かび上がらせた現在の世界を理解するための参考書。 (PHP研究所 924円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった