「日本の伸びしろ」出口治明著

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 2000年に世界2位だった日本の1人当たりのGDPが、昨年は28位にまで下落したことが象徴するように、政治から経済まで現在の日本にはさまざまな欠陥があり、問題・課題が山積している。もっとも深刻なのは、低成長や人口減など個々の課題ではなく、「日本はもう何をやってもよくならない」と考えてしまうことだと著者は指摘する。この悲観こそが今の日本の最大の問題点なのだと。

 30年以上も問題・課題をためこんできた日本には改善の余地が山ほどあるが、改善点とはすなわち「伸びしろ」であり、裏を返せば飛躍するチャンスでもある。

 本書は、「高学歴社会」「女性活躍」「ダイバーシティー(多様性)」に注目して、日本が抱える問題・課題を一つ一つ解きほぐし、日本の「伸びしろ」を示す提言書。

(文藝春秋 935円)

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