著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(53)タクシーの窓から綾瀬を手招き

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 敏そうな癖の強い顔つきに見覚えがあった。水子の村の祭りの一場面が蘇る。男が階段に立って演説していた。大勢の聴衆が彼を取り囲んでいた。強い言葉と動作で何事かを訴える男を見て綾瀬は水子の村にも政治家志望の人間がいるのだろうかと思ったのだ。

 その彼だった。祭りの日、派手な身振… 

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【連載】金鳳花のフール

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