「パスファインダー・カイト」斉藤詠一著

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「パスファインダー・カイト」斉藤詠一著

 33歳の櫂人は、有名な自然保護NGO「月読記念財団」に再就職。自然や環境の大切さを広める自然保護部普及課に配属され、研修が始まる。櫂人の前職については、財団内でも少数しか知らない。櫂人も新たに同僚になった課員にたずねられても元「公務員」とだけ答えている。

 入社早々、櫂人は彼を財団にスカウトした専務理事の氷室に呼び出される。ほかのスタッフの様子から企業出身の氷室は財団内で嫌われているようだ。氷室からは、大手総合商社・瑞光物産の丹沢の社有林について調べておくよう指示される。近々、その社有林で行われる自然観察会に財団も携わるらしいが詳しいことは教えてもらえない。

 自然保護団体に勤務経験がある乱歩賞作家による迫真のミステリー。

(角川春樹事務所 792円)

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