著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(124)君の代わりにぼくが泣こう

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 いいよ、タキグチさん。あんたのファッションは最高だ。綾瀬は心の中で親指を立てた。ずんぐりした土の車が滑るように走って来てタキグチの傍に寄る。車のドアが開く。タキグチは立ち止まり振り向いた。大きな頭が綾瀬に挨拶を送ったようだった。綾瀬も軽く手を上げた。

 タキグチが車に乗り… 

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【連載】金鳳花のフール

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