「京都食堂探究」加藤政洋、<味覚地図>研究会著

公開日: 更新日:

「京都食堂探究」加藤政洋、<味覚地図>研究会著

 京都の町のあちらこちらにある食堂の、一見すると普通に見えるメニューに隠された謎と驚きを解き明かす食文化エッセー。

 大阪で「タヌキ」といえば甘く煮た油揚げがのった「そば」、つまり東京の「キツネそば」のこと。一方、京都の食堂の「タヌキ」は、キツネ=それも刻んだ油揚げがのった「あんかけ」のそば/うどんだという。さらに、なぜ大阪の油揚げは甘く煮られ、京都のそれは刻んだだけなのか、その理由に迫る。

 ほかにも、京都の食堂なら、どんな店にもある「しっぽく」と「のっぺい」にはじまり、「衣笠」などの丼メニュー、そして京都食堂のメニューに欠かせない「中華そば」にまで迫る。

 実在の食堂にも言及しながら、京都の知られざる庶民の食の奥深さを教えてくれる面白本。

(筑摩書房 880円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網