「ロシア文学の食卓」沼野恭子著

公開日: 更新日:

 ロシア文学に描かれた食卓の風景を通して、かの国の食文化を紹介する面白エッセー。

 19世紀前半に活躍したゴーゴリは、「偉大な作家になっていなければ、芸術的なシェフになっていただろう」といわれるほどの健啖家だった。その代表作「死せる魂」には、主人公の詐欺師・チチコフが各地で口にする食べ物がちりばめられ、まるで食道楽紀行のようだという。冒頭から、旅籠に到着したチチコフが食事を注文するシーンが登場。ピロシキやシチー、エンドウを入れた脳みそ料理など、まずは前菜が次々と運ばれてくる。

 各作品に描かれる料理は、前菜にはじまり、スープからメインへとフルコースを読者に提供。

 各料理を紹介しながら、食を通しロシア文学の奥深い世界を案内する。

(筑摩書房 1045円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「丸亀製麺」のトリドールが過去最高益から一転、減益に見舞われた背景

  2. 2

    「24時間テレビ」出演者ギャラ、視聴率目当ての偽善、CM荒稼ぎ…毎年非難ゴウゴウの“内実”に迫る

  3. 3

    「24時間マラソン」満身創痍の星野真里が完走も…募金額46%減&ゴール直前の乱入騒動に非難の嵐

  4. 4

    24時間マラソン完走後にSNSで“陰謀論”が拡散 星野真里に上がった「車移動説」のお粗末

  5. 5

    福井県に「大雨特別警報」が出る中での24時間テレビに意義はあったか? 識者は「災害時には災害情報を」と指摘

  1. 6

    巨人・阿部前監督「9月復帰」情報の真偽…読売グループ内には同情論も、懸案は…?

  2. 7

    サンドウィッチマン伊達で“黄色信号”再点灯…芸能界から「ぽっちゃりキャラ」が消える日

  3. 8

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  4. 9

    北島三郎(4)「毎日が目標です。後ろへは戻れない」 地元・八王子のイベントで生涯現役宣言

  5. 10

    つんく♂の妻を演じる北川景子は寄付金着服問題がくすぶる「24時間テレビ」を救えるか?