「生贄の門」マネル・ロウレイロ著 宮﨑真紀訳

公開日: 更新日:

「生贄の門」マネル・ロウレイロ著 宮﨑真紀訳

 治安警備隊の捜査官・ラケルは、わらにもすがる思いでヒーラーのラモーナに会いに行く。9歳の息子フリアンが脳腫瘍で余命3カ月を宣告される中、ラモーナによって3人のがん患者が命を救われたという記事を読んだからだ。

 ラモーナの力を信じ治療を受けることにしたラケルは、マドリードからラモーナが暮らすガリシア地方への異動を志願。しかし、訪ねると村にラモーナの姿はなく、連絡もつかない。

 一方、職場では着任早々に事件が発生。山中の遺跡でウエディングドレス姿の女性の遺体が見つかり、彼女の組んだ手の上には心臓がのせられていた。ラケルは、被害者がラモーナによって回復した3人のひとりだと気づく。

 身の毛もよだつスペイン発の長編ホラー。

(新潮社 1045円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"