「無間繚乱」秋山香乃著

公開日: 更新日:

「無間繚乱」秋山香乃著

 999年、数えで12歳の藤原道長の大姫、彰子は一条帝に入内することになった。既に入内している藤原道隆の大姫、定子より年下で、最も若い后となる。

 道長は彰子を中宮にして、男君が生まれたら帝の地位に就けようともくろんでいた。

 彰子は大人びた化粧をして待ったが、帝は訪れない。彰子の幼さを理由に、道長に抵抗しているのだと彰子は察した。

 定子が第1皇子を産んだ頃、彰子は女御の地位に上り、帝がお渡りになると告げられる。本来なら皇子誕生を祝って定子の元に祝いの品が届けられるはずなのに、道長が開く彰子の女御宣旨の祝宴にみな集まっている。

 光源氏をめぐる2人の女性を描く歴史小説。 

(徳間書店 2640円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因