著者のコラム一覧
増田晶文作家

1960年、大阪生まれ。同志社大学法学部卒。「果てなき渇望」(文藝春秋ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞)でデビュー。著書に「稀代の本屋 蔦屋重三郎」「絵師の魂 渓斎英泉」「楠木正成 河内熱風録」「ジョーの夢」「エデュケーション」など多数。

(49)文を読む重三郎に緊張感が

公開日: 更新日:
切り絵・小宮山逢邦

 線香たなびくお盆、お上臈が白の小袖に身を包む八朔、菊花の浮かぶ盃を呑み干す重陽の節句──。

 蔦重にとって安永二年(一七七三)、二十三歳の秋は足早、たちまち八月、九月と暦が代わっていった。

「そろそろ見世に火鉢が出る玄猪、もう冬になる」

 来春早々に開板の吉原… 

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【連載】蔦屋重三郎外伝~戯家 本屋のべらぼう人生~

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