「わたしたち、体育会系LGBTQです」田澤健一郎著 岡田桂監修

公開日: 更新日:

「わたしたち、体育会系LGBTQです」田澤健一郎著 岡田桂監修

 東京オリンピック2020で、LGBTQであることを公表した選手は185人だった。だが、日本人選手で公表した者は皆無だった。日本のスポーツ界でカミングアウトしているアスリートは少数だ。

 東京の私大の陸上部に所属している永田豪士(たけし)は、中学2年のとき、性的マイノリティーを取り上げた授業で、自分が同性愛者であることを自覚した。だが、東日本の地方都市に住んでいたため、カミングアウトできなかった。そこでは周囲の反応は「怖い」というレベルではなく、いじめに発展する可能性があったからだ。

 LGBTQのアスリートが、「男らしさ」が評価される日本のスポーツ界の「生きづらさ」を語る。

(集英社 1980円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    「地球を救う前に社員を救ってくれ!」日テレ「24時間テレビ」が大ピンチ…メインスポンサー日産が大赤字

  4. 4

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  5. 5

    たつき諒氏“7月5日大災害説”を「滅亡したんだっけ」とイジる古市憲寿氏に辛辣な声が浴びせられる理由

  1. 6

    参政党・神谷代表は早くも“ヒトラー思想”丸出し 参院選第一声で「高齢女性は子どもが産めない」

  2. 7

    兵庫は参院選でまた大混乱! 泉房穂氏が強いられる“ステルス戦”の背景にN党・立花氏らによる執拗な嫌がらせ

  3. 8

    「国宝級イケメン」のレッテルを国宝級演技で払拭 吉沢亮はストイックな芝居バカ

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  5. 10

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策