「介護格差」結城康博著

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「介護格差」結城康博著

 長寿社会において介護は誰もが避けられない事柄。介護保険制度によって一定の介護サービスは受けられると思われがちだが、深刻化する人手不足の影響で利用しづらくなっており、勝ち組/負け組といった介護格差が顕在化しているという。

 格差と聞き、誰もが思い浮かべるのが金銭格差だろう。確かに経済的余裕があるかないかで介護生活は大きく変わる。しかし、生活保護受給者が最下位層というわけではなく、低年金層の介護生活と比べると介護サービスの利用に関しては生活保護受給者の方が有利なのだという。

 ほかにも頼れる人・信頼できる人が近くにいるかどうか、医療と介護の関連性、地域格差、ヤングケアラー問題など、格差は至る場所に遍在する。多くの事例を取り上げながら介護生活の実態と課題を解説する。

(岩波書店 1100円)

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